サポート役としての新人育成体験

株式会社リゾーム 業務ソリューション事業グループの土井です。 今回は、2024年度に新人が同じ部署に配属された際、OJTトレーナーではなくサポート役として関わった経験をご紹介します。 新たにOJTに関わる可能性が出てきた方や就職活動中に弊社に興味を持っていただいた方の参考になればと思います。

新入社員研修の概要

まず最初に2024年度の新入社員が入社からどのような流れで研修を受けていったかを簡単に紹介します。

新入社員研修(4月)

ビジネスマナー、自社製品、SC業界についてなどの、今後仕事をしていくうえでの基礎的な内容を他部署の新入社員と一緒に研修を受けてもらいました。

開発部門の研修(5月~10月)

開発の業務を行っていくうえで必要なプログラミングの基礎知識や、実務で使用していく言語やフレームワークについて書籍やEラーニング教材を使用して学習してもらいました。

実務(10月~)

実際の業務にサポートをしつつ慣れていってもらいました。

OJTの概要

OJTでの取り組みは先ほど紹介した開発部門での研修以降行っていました。具体的にどのような取り組みを行っていたかをこちらも簡単に紹介します。

出社でのフォロー

所属する部署は基本的には在宅勤務でのリモートワークですが、最初の1か月間は慣れてもらうことや質問のしやすさ等を考慮して、出社での勤務とフォローを行いました。

昼会

日々の進捗、疑問点などを共有してもらうために毎日お昼休みの後に、新人、OJTトレーナーの先輩、私の3人で昼会を開催していました。特に在宅勤務になってからはコミュニケーションの場としても役立ったと感じています。

週次のふりかえりMTG

その週での取り組みのふりかえりや、次週のタスクの計画をする会を毎週金曜日の定時前1時間ほど昼会と同じく3人で行っていました。昼会とは異なり毎回レジュメを作成し、OJTでの活動全体を振り返ることで進捗や課題を整理していました。

モブプログラミング

Visual Studio CodeのLive Share機能を使用してモブプログラミング*1を実施しました。同じコードを共有して操作することで指導がしやすくなり、リアルタイムで相談しながらコーディングを進めることができました。

Live Share機能については以下リンクをご参照ください。 learn.microsoft.com

実施してよかったと思うこと

ここからは、実際にやってみて「これは良かった!」と思った取り組みをご紹介します。 OJTトレーナーではなくあくまでサポートという立場で以下2点は特にうまくいったと思うので紹介します。

先輩の負担を減らす

OJTをスムーズに進めるために、会議室の予約やteams会議の作成など雑用的な部分は実施するようにしていました。 ただ新人にもできるようになってもらう必要があるので、余裕が出てきたタイミングで予約や会議作成自体を依頼するようにしていました。

書記的な役割

週次のふりかえりMTGなどで事務的な記述を行う作業は出来るだけ実施するようにしていました。 MTGの進め方として会話をしながら書いていく場面も多く、そのような場面ではOJTトレーナーの先輩や新人に記入してもらっていました。

特に効果的だったと個人的に思っているのはモブプログラミングの際です。 モブプログラミングの進行上、どうしてもコードを記述→相談→またコードの記述といった流れになります。新人はメモを取る余裕はないと思い、裏でメモの作成を行っていました。会話をしながら作成したコード自体に加えて、こちらで作成したメモを使うことでモブプログラミングのふりかえりの助けになったのではと思います。 

反省点

振り返ってみて、改善できたと思う点が1つあります。OJTで使用するドキュメントの整理をOJTトレーナーの先輩が作成してくださっていたのですが、私も作成にもっと関わるべきだったと思います。負担の分散はもちろんですが、書記的な役割を果たすうえでドキュメント化をするところまで念頭に置いておくべきだったという反省があります。

実際の評価

今回のブログ執筆を機に改めてOJTの先輩と新人から以下のようなフィードバックを頂きました。 自ら考えて実施した「先輩の負担を減らす」こと「書記的な役割」が実際に役に立てていたようでよかったです。 一方で新人と比較的近い立場であることがメンタル面で役立っていたのは新たな気づきでした。

OJTトレーナーの先輩から

  • 会議でのメモ取りが非常に助かった
    • 話の流れや重要なポイントを記録してくれたことで、振り返りがしやすくなった
    • 教えながら同時にメモを取るのは難しいため、サポーターの恩恵を強く感じた
  • 会議予約などの率先した対応
    • 「次は○日の×時に会議室Bでやりましょうか」という会話をキャッチしてすぐに予約してくれることで、予定の抜け漏れが防止され安心できた
  • メンター的な役割
    • 年齢・キャリア的に新人の目線に近く、メンタリング的なサポートも果たしていた
  • チーム全体への効果
    • チームとしてフロントエンド技術を改めて学ぶことが出来たため、結果的にチーム全体のレベルアップにつながった

新人から

  • 入社時期の近い先輩の意見を聞けた点
    • ReactやNext.jsの学習で、過去に同じように勉強した人の目線で助言をもらえたのが良かった
    • 特にNext.jsは難しく感じていたが、「自分も難しかった」と私から一言もらえるだけでメンタル的に楽になった
  • モブプログラミングで複数の視点を得られた点
    • 「コードはどこから読むのがいいか?」といった議題で、OJTトレーナーの先輩からだけでなく複数の意見を聞けたことで、考え方を学ぶ上で非常に助かった
  • 書記・メモのサポート
    • メモを取っていたが、より詳細な手順を記録してくれていたため、聞き直しが減った
    • 新人自身で作成したメモと私が作成したメモを見比べることで、認識の間違いに気づけた場面もあった

おわりに

OJTトレーナーではなくサポート役として新人育成に関わった経験を振り返ってみると、直接教える立場ではなくとも貢献できる場面がたくさんあると感じました。周囲をサポートし、仕事のしやすい環境を整えることは、通常業務でも求められる大切な役割だと改めて感じました。 今後OJTに関わるとなるとサポートとしてではなく、OJTトレーナーとしてかかわると思うのでこの経験を活かしていければと思います。

*1:モブプログラミングは複数人で同じコードに対してコーディングを行うこと。同じコードを見ながら作業を進めるためコミュニケーションを密にとりながら作業を行える。